キャンピングトレーラーの運転で厄介なのは後進(バック)です。
ハンドルを切った方とは逆向きにトレーラーが進むため、頭では逆ハンドルと分かっていても慣れるまでは混乱することもしばしば。
日本のキャンプ場では「トレーラーを連結したまま頭から停めて帰宅するときはそのままサイトから前進して出る」というプルスルー(pull through)式は全くと言っていいほど無く、多くの場合はキャンプサイトに入るときか出るときには後進(バック)が必要になります。
キャンプ場自体も煌々と明かりがついているわけではないので、明るいうちに到着すれば良いのですが、暗くなるのが早い秋冬は真っ暗な中でサイトに入れることもしばしばです。
さらに雨なんか降っていると、バックが苦手な私なんかは今日はキャンプ止める!と思うほどイヤなものです。
そんな私でも、直近2回のキャンプで雨設営にもかかわらずキャンプしてこれたのは、ひとえにムーバーのお陰とも言えます。
ムーバーって?
ユーロムーバーやモータームーバー、トレーラームーバーなどイロイロな呼び名がありますが、リモコンを使ってトレーラーのタイヤを電動で動かす製品のことを指します。
ムーバー本体
リモコン
ちなみに、連結器の部分にくっつけて電動でトレーラーを動かすものもありますが、そちらは(電動)ドーリー(dolly)と呼ばれます。
ドーリーの例(出典:www.maroya.jp)
どうやって使うの?
ムーバーの機種によって異なりますが、手動または電動でムーバー本体のローラーをタイヤにくっつけます。
我が家のは電動なのでリモコンのボタンを長押しすると、自動的に良い塩梅にくっつけてくれます。
ローラーがタイヤに接したら、リモコンのボタンを押してトレーラーを操作します。
トレーラーを思った場所まで移動させたら、トレーラーのサイドブレーキをかけてローラーをタイヤから離しておしまい。
気になるお値段は?
ムーバーの種類によって値段は異なりますが、キャンピングカー屋さんで取り付けてもらうと25万~50万とかなり高額なオプションです。
また、ムーバーの動作にはかなりの電気を消費するため、トレーラーに搭載するバッテリーが1個の場合は複数個にする必要もあるようです(ようですというのは、うちのトレーラーはもともと2個乗っけていたので販売店さんの受け売りです)ので、その費用も必要になります。
あんまりに高いオプションなので、自分で海外から輸入して自分で取り付けられている方もおられますが、その場合だとコスト面はかなりお手頃になるそうですが、輸入にあたっては輸入代行を使われても苦労されたり、電気系統が苦手な方だと取り付けにも苦労されたり、部品の不足や初期不良は自分で交渉しないといけなかったりするようですので一長一短ですね。
まとめ
値段的には全く可愛くないオプションであるムーバーですが、雨が降る真っ暗な場所でもキャンピングトレーラー単体でサイトや車庫入れできる快適さを考えると、バックに自身が無い私などにはホント必需品だと実感しています。
こんな感じにギリギリまで寄せてサイトを広く使うことができます。
これからキャンピングトレーラーを買われる方で、中古車を検討している方の場合は、キャンピングカー販売店でムーバー付の出物(トレーラーのレイアウトが希望のものに限る)が有れば、それは買いだと思いますよ( ´艸`)