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キャンピングトレーラーの3Way冷蔵庫(Dometic RM4230 70L)の仕組みと燃費

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うちのキャンピングトレーラーにはドメティックの70L冷蔵庫が付いています。

何も考えずとも設備一式が標準搭載されているのはキャンピングトレーラーの良いところです(*´ω`*)

ただ、移動中に良く冷えなかった(真夏に常温になってた)とか、移動後にトレーラーの電気が使えなくなったことがあり、冷蔵庫使うのやべーな…と感じてしまい、移動中は使わずに停泊地に着いてからONにしていました。

その運用がダメという訳ではありませんが、出先からの帰り道でも冷やしておきたいものはあるわけで、せっかくの設備だから上手いこと使いたいものだなぁと考えて昨日は消費電力をぼんやり考えながら記事を作りましたが・・・

もはやTwitter級の殴り書き(;・∀・)
さすがにこれでは自分の備忘にもならないので、冷蔵庫の仕様と燃費だけにフォーカスしてリライトします(=゚ω゚)ノ

 

 

冷やすために加熱する不思議な冷蔵庫

うちのキャンピングトレーラーに搭載されている冷蔵庫は『アンモニア熱吸収式』といい、冷媒であるアンモニア溶液が液体から気化するときに発生する気化熱(吸熱)によって冷やす方式です(たぶん)。
そして、この気化を促すために『冷蔵庫なのに加熱(熱源)が必要』という一見矛盾しているような構造になっています。

この『熱源さえ得られれば冷やすことができる』というのは『電気を使わずとも熱せられれば良い』ことにつながり、一昔前の電源の弱いキャンピングカーやキャンピングトレーラーにはメリットとなっています。

3Way冷蔵庫の3Wayは(プロパン)ガス・直流12V・交流100V(230V)

キャンピングトレーラーに搭載されている冷蔵庫は、その熱源として「プロパンガス」・「直流の12V」・「交流の100V」の3つを使うことができ、そのため3Way(3方式)と言われています。

プロパンガスで冷やす

プロパンガスに点火して熱源を得る方法で、いっさい電気を消費しません。
たとえキャンピングトレーラーに積んでいるバッテリーが貧弱だったり劣化して使い物にならなくても、冷えたビールは飲めるので人気の冷却方法です(たぶん)。

気になるガスの消費量は1時間あたり18.3gとなかなかの省燃費です。

プロパンガスの充填問題が取り上げられることもあるキャンピングトレーラーですが、この冷蔵庫に関してだけで考えると家庭用のカセットガスでも運用できる(プロパンガスとカセットガスは互換できる)ので、あまり問題になりません。
カセットガスは250gありますから、1本でおよそ13時間(約半日)冷やすことができますし、カセットガスを連装するアダプターを使うことでガス切れの心配なく運用することができます。

カセットガスを連装するアダプターはこんなヤツですね。

そんな優秀なプロパンガスでの運用にも1つ問題がありまして『移動時は消火』しないといけません(;´・ω・)
真夏の海水浴の帰りに市場で魚貝を買っても、冷蔵庫を冷やせないと帰宅することには食べても大丈夫なのか怪しさだけが残るお土産になってしまいかねません;つД`)
そこで移動中でも冷やすことができる電気に頼るわけです。

直流12Vで冷やす

直流12V、いわゆるバッテリー(サブバッテリー)の電気でヒーターを熱して冷媒の気化を促進します。

ただ、セラミックヒーターとかカーボンヒーターを想像していただくとイメージしやすいですが、電気で熱を作るのはとにかく効率が悪いです。
実際、RM4230では12Vで120W=10Aも消費します(;´・ω・)


うちのサブバッテリーは90Aを2本で180A、実際にはそれの7割くらいと考えると126Aと約半日でスッカラカンになってしまいます(;´・ω・)
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超納豆(SUPER NATTO)いまだ元気です(´艸`*)

スイッチ入れておけば後は放置しても冷えるというお手軽な反面、うちでは夜出発→朝着の行程で移動することが多いためにこの電気の消費量の激しさによって12Vで運用するのが躊躇われてしまいます(実際に現着してバッテリー枯渇してたときは泣けた;つД`)

交流100Vで冷やす

交流100V、いわゆる家庭用コンセントで得た電気を使って、(直流12Vと同じように)ヒーターを熱して冷媒の気化を促進します。

RM4230はヨーロッパの製品ということもあって駆動電圧は220~240Vとなるため、冷蔵庫の手前に昇圧トランス(変圧器)を噛ませて100Vを230Vに昇圧しています。
消費電力は240V(昇圧後)で125Wです。

トランスの分も考える必要がありますが、ざっくり100V-150W程度だと考えると今話題のEcoFlow DELTA2(1,024Wh)でも6時間ちょっとですね。

おわりに。3Wayで良かった。

結局のところ、どれか1つだけでの運用はかなり厳しいなぁというのが実感です。
往路移動中は12Vか100V、停泊したらガスに切り替え、帰路の移動はまた12Vか100V。
バッテリーを回復させるためには走行充電かソーラーも必須。
考えないといけないことはたくさんになりますが、それもまた楽しいものですね(´艸`*)

ちなみに僕がこれを考えるトリガーになったキャンピングトレーラーのエアコンがエラーを吐く問題…。

未だに配線を1つずつほぐしているところですが、ヨーロッパ人の適当なモノづくりに加えて、国内で増築を繰り返した電装品のおかげでスパゲッティ状態になっています。

最初にジャンクションボックス設けておいてくれればこんな苦労はないのになぁ…と今日もトレーラーで作業の一日です(←本業どうした(;・∀・)?