うちの組織では災害対策用にStarlinkを用意しています。
Starlink | https://www.starlink.com/
衛星インターネットは地上インフラに依存しないため、災害時など非常時の通信手段として有効です。
今回は従来モデルから新たに導入したStarlink Miniについて、その特徴や運用方法についてご紹介します(=゚ω゚)ノ
- 従来のStarlinkモデルとその課題
- Starlink Miniの導入と特徴
- Starlinkの料金プランと運用方法
- 電源確保
- Starlinkの実際の通信速度
- 今後の展望
- 災害対策におすすめの商品3選
従来のStarlinkモデルとその課題
こちらが当初に購入したStarlink
衛星アンテナを捕捉するために自動で動いて調整してくれる可愛い子です。
設置すると自動的に最適な角度を見つけ出し、衛星との通信を確立してくれる優れものです(´艸`*)
一方でサイズがとても大きくて、持ち運ぶにはちょっとした気合が必要です(^▽^;)
災害時に迅速に移動・設置するという観点ではこのサイズ感はやや課題がありました。
特に緊急時には、機動性の高さが求められるため、よりコンパクトなソリューションが必要だと感じていました。
Starlink Miniの導入と特徴
ということで「小さい!」と評判のStarlink Miniを導入してみました(本体34,800円)。
大きさはA4サイズくらいで、この本体に衛星アンテナとWiFiアクセスポイントを内蔵しています。
今までのは衛星アンテナとWiFiアクセスポイントが分離式でしたので、一体化しただけでも省スペース化を実現していますが、衛星アンテナ自体も小さくなったことでさらなる省スペース化に貢献していますヾ(≧▽≦)ノ
これだけ小さくなれば緊急時に近隣の事業所から移動させたり、社用車に放り込んでいても場所を食わなくなるので便利ですね(´艸`*)
災害対応では機動性が命ですから、このサイズダウンは大きな進化と言えるでしょう。
Starlinkの料金プランと運用方法
Starlinkの料金プランは大きく2つに分かれ、使用場所を限定する「レジデンシャル(6,600円/月)」と、衛星アンテナを移動させられる「ROAM」に分かれます。
また、ROAMは月間上限通信量50GBのプラン(6,500円/月)と無制限のプラン(11,500円/月)に分かれます。
自組織では災害対策用用途なのでROAM-50GBのプランとしています。
平常時はほとんど使用せず災害時や訓練時のみの使用となるため、50GBの上限でも十分対応できると判断しました。
なお、Starlinkの通信料は月末(正確には請求サイクル最終日)までの日割り料金を前払いする仕組みとなります。
したがって、満額の6,500円が請求されるのは月初から継続して使用する場合で、月の途中から使い始める場合は残りの日割り料金分の支払いとなります。
ちなみに、Starlinkの通信料は消費税のかからない免税取引となります(←課税組織では見落としがちなので地味に重要な情報
電源確保
Starlinkを稼働させるには電源が必要になります。
Starlinkのオプションで車のシガーソケットから給電するアダプターもありますが、うちの場合は社用車のHV車から電源を供給しようと思います。
また、アンテナを設置する場所に車を横付けできない場合も考えられますので、EcoFlow社と提携してポータブル電源も併用しています。
車→EcoFlow→Starlinkとすることで、スマホやPCなどの充電にも活用できますし、これによりHV車でなく普通のガソリン車でもEcoFlowに無理なく給電できます。
実際、Starlinkの消費電力を測定していたときでも、起動時を除けば15W~30W程度で推移していましたので、1kWh程度のポータブル電源で十分賄えそうです。
これなら長時間の運用も可能で災害時の通信確保&電源確保に大きな安心感をもたらします。
Starlinkの実際の通信速度
気になるStarlinkの通信速度はコンスタントに100Mbpsは出ています。
たまに地上局の問題か異様に減速することもありますが、全体的には安定した高速通信ができています。
この速度があればテキストや画像だけでなく、ビデオ会議やリアルタイムの情報共有も問題なく行えます。
今後の展望
最近はウクライナに対するイーロンマスクの発言から、このままStarlinkを採用していて良いのだろうか…と正直疑問もあります(;´・ω・)
一方で、国内企業に代替できるものが無い以上はこれを使用し続けるしかないかなぁ…と思っています。
技術的な優位性と実用性を考えると、現時点では最良の選択肢であることは間違いありません。
災害対策用として購入はしてみましたが、このまま使われることなく設備の生涯を全うできると良いなぁ…と思わずにはいられません。
最高の災害対策とは、実際に使わずに済むことかもしれませんね(^▽^;)
災害対策におすすめの商品3選
Starlink Mini
今回導入したStarlinkの小型モデル(=゚ω゚)ノ
小型と言えど十分な性能です。最近は車やキャンピングカーの屋根に設置したら面白いんじゃないか?と企んでいます(´艸`*)
大容量ポータブル電源 EcoFlow
Starlinkの電源確保に最適な大容量ポータブル電源(´艸`*)
高出力&1kWh容量でStarlink単体なら約40時間は駆動可能となります。
急速充電対応で最速56分でフル充電できるため、災害時の短い発電機稼働時間でも効率的に充電できます。
Starlink保護ケース
Starlink Miniの購入時の箱は、開封後は持ち運ぶには適していません(箱がパカパカ開いてしまう)。持ち運びのことも考えると、保護ケースに入れておくのがベストです(=゚ω゚)ノ