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トヨタ車キャンピングカー購入とディーラーでのメンテナンスの壁

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キャンピングカーの購入を検討する際に気になるのがアフターサービスの問題です。
ちょうど今日、お世話になっているディーラーに購入後のメンテナンス(機関部)について相談したところ、予想外の「入庫不可」という回答を受けましたΣ(・ω・ノ)ノ!

【こないだまで良いって言ってたのに…;つД`)】

これがokだったら購入しようと思っていたのですが、泣く泣く断念です。
なぜトヨタ車なのにトヨタディーラーで整備ができないのか、その背景にあるトヨタとディーラーの関係性や、ディーラーがキャンピングカーの入庫に否定的な理由について質問したものをまとめてみます。

 

 

トヨタとディーラーの関係性

別会社としての存在

多くの方が誤解しがちですが「トヨタ自動車株式会社」と街中で見かける「トヨタディーラー」は基本的に別会社です。
ディーラーとは自動車メーカーが生産する自動車の販売とアフターサービス(点検整備等)を行う販売会社(販社)を指します。
特にメーカー1社のみと特約店契約を結び、特定のメーカーから直接車を仕入れてエンドユーザーに販売するディーラーのことを正規ディーラーと呼びます。

トヨタの正規ディーラーは現在5つの系列に分かれています。
・トヨタ店(赤い看板)
・トヨペット店(緑色の看板)
・カローラ店(橙色の看板)
・ネッツトヨタ店(青い看板)
・トヨタモビリティ
これらは基本的に別会社として運営されており、ディーラーは都道府県ごとに経営会社が存在するのが通常です。
また、同じ地域内でも系列店ごとに経営会社が分かれていることが一般的です。

資本関係による分類

ディーラーは資本関係で大きく2種類に分けられます。

メーカー系ディーラー(直営店)

トヨタ自動車が出資している店舗です。
出資率が100%であれば子会社となりますが、それでも会社としては別組織になります。

独立系ディーラー

地元の会社がトヨタと特約店契約を結んで運営している店舗で、多くの店舗がコチラに属します。
こちらはトヨタの資本は一切入っていないことが通常です。

ディーラーがキャンピングカーの入庫を拒否する理由

自動車メーカーが生産する車両をベースに作成されたキャンピングカーを、アフターサービス(点検整備等)を担うはずのディーラーが入庫を拒否または避ける理由を聞いてみました。
その理由は大きく次の2つから来るようです。

指定工場としての責任

ほとんどのディーラーは地方運輸局長から指定自動車整備事業の指定を受けた「指定工場」です。
指定工場は自工場内で車検を実施できるため、多くの車両の車検を扱うディーラーにとっては、自分たちのタイミングで車検を実施できる指定工場は欠かせないものです。
一方で、万が一、検査基準を満たさないクルマを車検に通したという事実が発覚すると、営業停止処分や指定取り消し処分を受けることになるため、保安基準に適合しないクルマが出入りすることに対して非常に神経質になっています。

キャンピングカーの購入後は、所有者が独自に「快適化」という名のもとイロイロと手を入れていきます。
その結果、キャンピング装備が「登録されたときと同一か担保できない」ため入庫を避けざるを得なくなるという理由が挙げられました。
逆に考えると、この点に関しては、登録時との同一性の担保であり、8ナンバーを受けているかどうかは問題にならない、というわけですね。

改造車としての認識

前述の通りディーラーは「自動車メーカーが生産する自動車」の、「販売」と「アフターサービス」を行います。
キャンピングカーの多くは「改造車」であり、言い方を変えると「自動車メーカーが生産した自動車を改変・改造した自動車」となります。
それゆえ、その「改造車」の安全性を担保することが難しいことも入庫NGの理由に挙がりました。
たとえば、車両メンテナンス中に車両で事故が起こるリスクは、自社従業員の安全性に関わるものです。
またはメンテナンス後に事故が発生した際には、その責任がディーラーあるのか無いのかの話に巻き込まれるリスクがあり、この点からも会社を守るためにしっかり線引きする必要があります。

実例として教えてもらったものに、過去には車両に積んでいたポタ電が発火する事故において、車両所有者が「ポタ電メーカーを訴える」だの「ポタ電を選んだ販社を訴える」だの一部動画サイトで大騒ぎしたケースが挙がりました。
このようなケースでは基本的に原告側(被害者側)が加害者側の不法行為の責任を立証する必要がありますので「ポタ電メーカー or 販社 を訴える」となっている時点で世に晒す話ではないと個人的にも思うところですが、こういったケースはその後もたびたび発生しています。このような事例においてディーラーとして当該車両の整備に関わっていた場合にトラブルに巻き込まれる可能性は否定できず、巻き込まれた場合には事業上の極めて大きなリスクとなると捉えられていることを強く感じました。
愛車がトラブルに遭われたことは残念に思いますが、インターネット空間という公の場でこのように騒ぐことによってキャンピングカー業界全体に対する公衆の目線は冷ややかになる点には、ブログという立場であっても自分も気をつけねばならないなぁと感じるところです。

キャンピングカー所有者が取り得る選択肢

キャンピングカーの入庫がNGとなるのは、販売会社全体の判断であったり、店舗ごとの判断であったり、もしくは担当者個人の判断であったりと、さまざまなルールによるものです。
一方で、入庫を認めてくれるディーラーが存在することも事実として存在します。
そのため、キャンピングカーを購入する場合は次のような点を考慮する必要があるように思いました。

購入前の事前確認の徹底

購入前にお世話になっているディーラーに詳細な車両情報を説明し、そもそも入庫可能か、また入庫可能な場合はどの程度の整備・修理が可能か確認する必要があろうかと思います。
僕の場合は今回、ここで入庫NGでした。

民間整備工場に依頼する

ディーラーで整備を受けられずとも、民間の整備工場でメンテナンスを受けられる可能性はあります。
エンジンやトランスミッションなど、キャンピング装備に影響されない部分について整備工場に依頼する方法も考えられます。
僕の場合、民間整備工場との付き合いが無いのと、新たに開拓するのもなぁ…と購入を断念してしまいました。

 
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キャンピングカー販社に依頼する

キャンピングカーを販社から購入する場合は、その販社に整備をお願いすると間違いないです。
ベース車両の整備知識は乏しけれども、多少のコストはかかれども、何とかしてくれるという安心感は何物にも代えられないと思います。

まとめ

トヨタのキャンピングカーを購入しても、トヨタディーラーでのメンテナンスが受けられないというのは一見矛盾しているように思えますが、ディーラーとメーカーの関係性や、指定工場としての責任、改造車に対する安全性の担保の難しさを考えると理解できる部分もあります(;´・ω・)

キャンピングカーの購入を検討する際は、アフターサービスについても事前に十分な調査と確認を行い、購入後のメンテナンス計画も含めて検討することをお勧めします(=゚ω゚)ノ