納車待ちのクレアは鉛のサブバッテリーシステムになっています。
そのまま鉛を使用し続けるかリチウムにするか先日検討してみた結果、リチウム化するのが良さそうという結論に至りました。
システム開発の仕事で培ったクセから、単純にリチウム化できるか現状の機器をまとめてみました。
現在の配線システム構成
現在の配線は次の図のようになっています。
サブバッテリーコントローラーはSCP12E、外部充電器はCH-1225GTPが搭載されています。
ソーラーチャージャーはコントローラー経由ではなく直接サブバッテリーに接続されている構成です。
各機器がリチウムバッテリーに対応しているか1つずつ確認していきます。
バッテリーコントローラー SCP12E
サブバッテリーコントローラーSCP12Eはリチウム対応しています。
充電流は22Aとなるので大容量リチウムにするとなると少し心もとなくなります。
大容量のリチウムバッテリーを効率的に充電するには、充電時間を短縮するためにより大きな充電電流が必要になる場合があります。
外部充電器 PowerTITE CH-1225GTP
外部充電器はPowerTITEのCH-1225GTPが搭載されていました。
CH-1225GTPはリチウムバッテリーへの充電に対応しています(微妙なところですが)。
ただしカット電流が3Aなのが気になります。
冷蔵庫は6A弱使用しますので、100Vを繋ぎながら冷蔵庫を回すと充電流が生じてしまいます。
過剰な充電流はバッテリーに負担が生じますので、BMSが制御してくれるかどうかは一度リチウムに乗せ換えた上でどうするか考えても良さそうです。
ソーラーチャージャー PV-1212D1A
ソーラーチャージャーPV-1212D1Aはリチウム非対応なのでリプレースする必要があります。
PV-1212D1AはPWM方式なので、現在主流のMPPT方式と比較して効率が低下します。
PWM方式とMPPT方式の違いは発電効率にあります。
PWM方式は約70-80%の効率に対し、MPPT方式は約95-99%の効率を実現できます。
特に曇天時や朝夕の発電量が少ない時間帯での差が顕著に現れます。
これはリチウム対応のMPPT方式のソーラーチャージャーに交換する必要がありますね。
リチウム化の方針
最終的に、ソーラーチャージャーは交換必須。
他2つはリチウムにリプレースした後に状況を見て考えてみても良いかな?と思います。
キャンピングカーのリチウム化は段階的に進めることで、コストを分散しながら最適なシステムを構築できます。
まずはソーラーチャージャーをMPPT方式のリチウム対応品に交換し、実際の使用状況を見ながら他の機器の交換を検討するのが現実的なアプローチだと思います。
納車までもう少し時間がありますので最大構成にした場合の結線の影響などもいちど考えてみようと思います。