今年(令和3年分)の確定申告から、ふるさと納税のポータルサイト(特定事業者)を経由して納税した分を電子申告時に一括でインポートする機能が具備されました。
僕自身はe-Taxソフトから申告済みですが、国税庁の確定申告書等作成コーナーでも同じようにXMLファイルの読み込みができるのかな?と思って操作してみました。
確定申告書等作成コーナーは毎年のように使い勝手が上がってきていて、今年分はかなりスゲー!と思いましたが、これは毎年触っているからそう感じるのかもしれませんね(^▽^;)
まず、特定事業者から「寄付金控除に関する証明書(XMLファイル)」を入手する
ふるさとチョイスや、楽天ふるさと納税、ふるなび、さとふるなど、所謂ふるさと納税のポータルサイトでは、前年1年間のふるさと納税記録を「寄附金控除に関する証明書」データーを発行できるようになりました。
このデーター(その拡張子名からXMLファイルと呼ばれる)を、確定申告書等作成コーナーやe-Taxに読み込ませることで、控除額を自動計算してくれるようになります。
確定申告データーの入力前に、まずはふるさと納税したサイトから「寄附金控除に関する証明書」データーをダウンロードします。
サイトによってはXMLファイルを作成するまでに2~3日要する場合があるので、申告期限ギリギリまで引っ張らないよう、先に手続きしておくことをオススメします。
このあたりの流れは、ふるさとチョイスの説明が一番分かりやすかったのでリンクしておきます。
チョイススマート確定申告手順:e-Taxで確定申告をしている方 | ふるさと納税 [ふるさとチョイス]
次に、確定申告書等作成コーナーで源泉徴収票のデーターを入力します
国税庁のホームページから、確定申告書等作成コーナーに進み、源泉徴収票を元に給与所得の情報を入力していきます(給与所得者の場合)。
令和3年分 確定申告特集
そのまえに必要なソフトウェアの登録や、ブラウザーへのアドインの登録が必要ですが、足りなければその都度登録するよう指示があるのでそれに従ってください。
ちなみに、ほんの数年前まではこのタイミングで「足らない!」というエラーしか表示されず、ではそれをどこから登録すれば良いのか見つけるのにめちゃめちゃ時間がかかって電子申告を断念する人続出でしたので、それを知っている世代の方には「すごい進化」を実感していただけると思います(←民間レベルにはまだまだです)
(本題)「寄付金控除」で「寄附金控除に関する証明書」を読み込む
そして肝心のふるさと納税の入力ですが、「寄付金控除」のメニューから入力します。
寄付金控除の欄の「入力する」をクリックして・・・
”データで交付された証明書等の入力”の欄で「はい」を選択して次に進みます。
”ファイルを選択”をポチって、あらかじめ特定事業者のサイトからダウンロードした「寄附金控除に関する証明書(XMLファイル)」を選択して読み込みます。
読み込んでからそのまま次に進もうとすると・・・
”【ふるさと納税に係る総務大臣の指定の有無】の入力が必要な寄付金があります。”というエラーが出る場合がありますので、そのときは読み込ませたXMLファイルの右にある「入力」をクリックします。
寄付した一覧が表示されますが、とくにすることありませんので一番下の「入力終了」をクリックします。
エラーが発生する前と変わった様子はありませんが、これで次に進むことができます。
控除できる寄付金の金額が確定申告書等作成コーナーに反映されます。
マイナンバーカードで署名して申告すれば完了です
ふるさと納税の還付目的であれば入力は以上で終わりです。
還付金の振込口座などを入力し、マイナンバーカードで署名して送信すると確定申告は完了です。
※もし税務署の近くに行く用事がある場合は、ID・パスワードを発行してもらっておくことをオススメします。
申告にはマイナンバーカードがあれば十分ですが、うっかりマイナンバーカードの紛失したり、ICカードリーダーが故障した際に慌てずに済みます(^▽^;)
国のデジタル化は道半ば。でも1つ1つ着実に進んでます。
コロナ禍でグダグダっぷりをいかんなく発揮した我が国のデジタル化ですが、徐々にではありますが良い方に向かっていることは間違いないです。
いやホント、5年前の確定申告書等作成コーナーのままだったら誰にもオススメできないレベルでしたから(^▽^;)
御上のやることはドン臭くユーザビリティに欠けていたりするのは事実ですが、機能が具備されているものはちゃんと便利に使えます(それが直感的に使えないのが残念です)ので、このブログをはじめイロイロな形で使い方が広がっていけばいいなぁと願ってやみません。
とはいえマイナポータルの使い勝手の悪さは・・・何をどうしたら使いやすくなるのか道筋が見えてこないのがちょっと心配です(;´・ω・)