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ECOFLOW(エコフロー)をサブバッテリーに使うことが、どうして48Vシステムを使うことになるのか考えてみた

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プログラムを書く用の自宅パソコンが壊れました。
バックアップ(自動)が行われる前に壊れたようで、昨日まる1日かけて作っていた…しかも一気に作り上げたものが消えてしまい、絶望に打ちひしがれています;つД`)

バックアップはホント大事(;´・ω・)

さて昨日、キャンピングカーのサブバッテリーの組み方について考えていたことを記事にしました。

無資格でも触れる12Vや24Vのシステム構成は無くならないと思います。一方で蓄電池という観点で考えると、48Vのシステム構成が主流になっていくと感じています。

この記事でブロ友のタチコマン (id:otoyan191)さんから、RVランドが開発するデュカトベースのキャンピングカーではDELTA Proで運用する旨のコメントをいただきました。
キャンピングカーやキャンピングトレーラーでもサブバッテリーにECOFLOWを使うケースが増えています。実はサブバッテリーにECOFLOWを採用すると必然的に48Vサブバッテリーシステム化されるわけですが、どうしてこれが48V化になるのか?について書いてみたいと思います。

 

 

そもそもサブバッテリーとは?

車(エンジン車)には、エンジンを始動する際に必要な大電力を得るためにバッテリーが搭載されています。始動時に大きな電気を消費し、その後エンジンが回っている間は常時発電してバッテリーを充電したり、車内の電装品(カーナビとかUSBチャージャーなど)を駆動しています。エンジンを停止後も車内の電装品を使用し続けると、このバッテリー残量が減ってしまい次回のエンジン始動ができなくなる、いわゆるバッテリー上がりが発生します。

そのため、キャンピングカーなどでは停泊地などでエンジンをかけずとも車内の電装品(照明や冷蔵庫・テレビなど)を使えるよう、サブバッテリーと呼ばれる二次電池を搭載しています。このサブバッテリーはこれまで12Vや24Vで作るのが一般的でしたが、これを48Vで作るのがアリではないかなぁ?というのが前回の記事です。

そしてたぶんそれは間違っていなくて(←思い込みの激しいヤツです)、有資格者が48Vでシステム構成するケースもあると思うし、この記事で説明する無意識に48Vシステムを使うケースのどちらもあり得ると思っています。
なお、実際にはリチウムバッテリーをどう組むかも絡む話なので、厳密には48V~52Vくらいの幅が生じますが、このブログでは便宜的に12Vの乗数として48Vとしています。

48Vサブバッテリーシステムの構成

サブバッテリーの構成を、入力側(充電)側と出力(負荷)側の観点で分けると、概ね次のような構成となります。

まずバッテリーへの入力は、走行中のエンジンから発電した電気をサブバッテリーに蓄える走行充電、それと自宅や停泊地でコンセントから給電を受ける外部充電、さらにソーラーパネルを屋根に取り付けて太陽光発電する3つのケースが考えられます。

また、バッテリーに溜めた電気を取り出す出力側では、照明や車載用冷蔵庫など12V機器や、IHや電子レンジ・エアコンといった家庭用100V機器を使用するため、各々に合った形でバッテリー内の電気を変換します。

それぞれ、電気の特性に応じてデコデコとかチャージコントローラーとかインバーター・コンバーターを呼ばれる機器を使用しますが、呼び名が異なるだけで「電気の形を変えている」点においてすべて共通です。が、これらに必要な機器類を書き始めると長くなるので、今回は省略します(^▽^;)

ECOFLOWの内部は48V化されています

本題の「ECOFLOWを使う=48Vサブバッテリー化」となる理屈ですが、結論から言うと「エコフローの蓄電池が48V化されているから」です。

昨年の話ですが、仕事の関係でInterop TOKYOに立ち寄った際に、ECOFLOWが出展していました。ネットワーク機器の電源管理はかなりシビアで、そんな展示会にECOFLOWがいるというのはかなり衝撃的でしたのと、他にあまりお客さんが来ていなくて暇そうだった(失礼)ので、根掘り葉掘り聞くことができました。

このときに話をした1つに、内蔵のバッテリーを50Vで組んでいることを教えてもらっていました(←どっかで聞いたんだよな~と思ったら、中の人からでした(^▽^;)
他に証跡は無いかな?と探したところ、一部の機種はユーザーマニュアルに公開されていました。

▲DELTA Proのユーザーマニュアルより

▲DELTA2のユーザーマニュアルより

DELTA2 Maxなど最近の機器はこのあたりの記載が無くなっていますが、増設バッテリーの資料などを見ても恐らくそう変わっていないと見込んでいます。

ECOFLOWは無資格でも構築できる48Vシステムです

ECOFLOWの内部が48Vなのは分かった。
それがどうして48Vシステムと言えるのか?というのは、冒頭のシステム構成と絡めて考えると腑に落ちます。ECOFLOW本体に搭載されている機能を、前掲のシステム構成図に当てはめると次のようになります。

シガーとUSBの出力側が自信ありませんが、USB出力のために5V降圧してからの急速充電対応(昇圧)は非効率なので、12VのUSBモジュールを噛ませているか48V直のモジュールを採用していると思う…前提で書き起こし。

ぱっと見で入力側も出力側も必要な機能をすべて内包している状態です。なので、キャンピングカーにECOFLOWを設置して、必要な配線をすれば48V化が完了すると考える次第です。

ECOFLOWなら無資格でも48V化が可能です

前の記事で48Vのサブバッテリー化にあたっては「電気工事士の資格が必要」と書きました。これはイチから48V化する際に必要なことですが、ECOFLOWを使うことで入出力共にプラグの差し込みだけの関係になるので概ね資格なしで構築することができます(=゚ω゚)ノ

そういうわけで、こっちとあっちでコンセント(インバーター)の系統を分けたいとか、より大きく電気を取り出したい(たとえば12Vで100A取り出したい)とか、自分に合った電源環境を必要とする場合はイチから48V化を進めるのが間違いないです。他方で、ECOFLOWの出力要件の中で運用することに不自由がない場合にはECOFLOWを導入してしまうのが、時間的にもコスト的にも現実的な選択肢になるのではないかなぁと思います(=゚ω゚)ノ
うちのキャンピングトレーラーでは前述のように12V 100A超の電流を必要としていたので、ECOFLOWへの置き換えはついぞ実現できませんでしたが…(^▽^;)

超重要!車両火災は自分(所有者)の責任です

最後に超重要なお話&DISCLAIMERです。
電気は正しく扱わないと熱を生じ、さらに運が悪いと火災に至るリスクがあります。サブバッテリーも然りで、その管理と責任は車両の所有者(使用者)が負います。そのため、サブバッテリーの構築・運用にあたってはご自身の責任で行ってください。

余談ですが、キャンピングカーの車両火災が生じると「販売店に取り付けてもらったモノが燃えたから販売店に責任を問う」との声を耳にしたり目にしたりします。裁判の自由があるので訴えることは可能だと思うのですが、販売店に法的責任を追及できるケースはほとんど無いからです(少なくとも有資格者が瑕疵の無い施工をしている範囲においては、ただしバッシング対策のために道義的に対応することはあると聞いています)。

普通の人には電気の知識がないから販売店に任せるというのはとても正しいですが、販売店から上がってきた後の車の日常の管理と責任は車両の所有者(使用者)が負うという原則が見過ごされがちです。少なくとも採用する機器類のマニュアルにある注意事項は正しく守って運用するようにしたいものですね。

▲ECOFLOWのユーザーマニュアルより抜粋

たとえば、移動中は常時OFFにしておかないと過失を取られかねません(いや、普段はそんな細かいこと言ってきませんよ?いざお金が絡む話になると揉める系の話です)。そうなると、強い衝撃の程度を争うことになったりしてめちゃくちゃ大変になります。そういった管理・運用上の負いきれないリスクに備えることができるのが保険(車両保険)ですので、こういったリスクにも備えたいという場合にはしっかりと車両保険を掛けておきたいものです。