今年の年越しキャンプはバンコン(ハイエースのキャンピングカー)をレンタルして年越しキャンプしてきました。
この年越しキャンプについて、前回の記事では、トレーラー乗り目線からレンタルキャンピングカー(バンコン)の旅はどうだったか機能性や設備の違いについて振り返りました。
今回は、キャンピングカーを所有するかレンタルするかの切り口で考察してみます。
Why レンタルキャンピングカー?
キャンピングトレーラーを所有していたころは、気が向いたときにいつでもトレーラーを牽いて出かけられる良さがありました。
一方で、子どもたちの成長とともに家族全員の休みを合わせることが難しくなり、またトレーラーも車齢を重ねて気になるところも出てきて、折しも予定ラインを超える査定額を提示されたこともあって、トレーラーを降りる(=売却する)こととしました。
とはいえ、キャンピングカー旅の良さを知ってしまった以上、ホテルなどに泊まる壁泊オンリーの生活に戻るのも難しそう( ;∀;)
そこで、当面はレンタルキャンピングカーで遊ぶこととしました。
レンタルした車両はトイファクトリー社のバーデンという車両になります。
What's BADEN(バーデン)
岐阜県に本社を構えるトイファクトリーという会社が製造する、ハイエースベースのキャンピングカーです。
ハイエースの形はそのままに、内部を架装するバンコンというカテゴリになります。
トイファクトリーのキャンピングカーは見えない部分の作りが確りしていまして、特に断熱性を確保する工事に定評があります。
https://toy-factory.jp/quality/insulation/
バーデンは2列目に3人掛けの座席兼ベッドのシート、3列目に2人掛けの座席兼ベッドのシートを持つ7人乗り。
3列目の後ろが常設ダブルベッドとなっており、2・3列目のシートをダブルベッド化した計4人の就寝を可能にしています。
気になるお値段は素の状態で700万円(ガソリン・2WD)から…
良いキャンピングカーはやはり高額になります(;・∀・)
キャンピングカーを所有するコスト
キャンピングカーを所有する場合、「車両購入にかかるお金」と「購入した車両を維持するお金」が必要です。
車両購入にかかるお金
今回レンタルしたバーデンは、ベース車がハイエースキャンパー特装車・2.8Lディーゼル・4WDで、車両本体価格7,790,000円(税込)でした。
ここに、トイファクトリー社のオプションがほぼフル装備されているようで、実際の乗り出し価格は1,000万円を軽く超えるそうです(レンタカー会社は業販なのでもっと安く仕入れられている)。
1,000万円かぁ…やっぱり高額ですね。
なお、普通車を購入した際のオプションって、メーカーナビを入れない限り200万円もかかることはあまり無い気がしますので、今回の車両で気がついたオプション(と見込み価格)を挙げておきます。
・ナビ→25万円
・ETC→3万円
・デジタルバックミラー→5万円
・リアテレビ→15万円
・ソーラー→30万円
・MAXXFAN→5万円
・FFヒーター→25万円
・ルームエアコン→35万円
・サブバッテリー増設→3万円
・足回り変更→不明
積み上げても150万しませんでしたが、足回りにも手が入っていたり、車両側(これはメーカーへの払い分)でも特装色や電動スライドとなっていたので、オプション料200万円というのはあながち盛った話でもなさそうです。
購入した車両を維持するお金
自動車税
8ナンバーのキャンピングカーは特種(特殊じゃない)に該当するため、自動車税は若干優遇されています。
2,800ccの車両の場合、普通車なら50,000円の自動車税が、キャンピングカーは40,800円と約20%ほど安くなります。
任意保険
普通車に比べて安くなる自動車税とは対照的に、任意保険は一般的に保険料が高くなる傾向があるようです。保険会社によってはそもそも引き受けしないところもあったり、保険料も比べにくかったりしますので、何社も見積もりをとって比べる必要があります。
車検費用
普通車の場合は新車購入から3年、以後2年が車検サイクルですが、キャンピングカーは新車購入から2年毎が車検サイクルになります。
自賠責保険料(2年、2023年度)は、普通車17,650円に対してキャンピングカー19,980円。
重量税(2.5トン)は普通車41,000円に対してキャンピングカー24,600円。
一概にキャンピングカーの方が維持費が安いとはならない点に注意が必要です。
このほか、どこで車検を通すかによっても車検費用は大きく変わってきます。
整備費用は、キャンピングカー屋>ディーラー>整備工場の順で高いと感覚を持っています。
駐車場代(※ケース差あり)
車を所有する場合は駐車場が必要です(車庫証明が必要)。
我が家のように田舎の戸建てなら駐車場代もかかりませんが、これが都会のマンションにお住いなどの場合には、毎月の駐車場代が発生します。
燃費(※所有・レンタル差異無し)
ベース車のハイエースと比較すると、架装(キャンピングカーとしての設備を載せている)することで車両重量が増えており、ベース車の燃費よりは悪化します。
今回のバーデンではリッター7.8km程度(FFヒーター消費量考慮後)と、まぁこんなものかなぁ…という結果でした。
タイヤ代(※地域差あり)
雪や凍結のある北関東に住む我が家の場合、タイヤ交換(夏タイヤ、冬タイヤ、タイヤ交換費用、タイヤ保管料)も必要になります。タイヤは4~5年に1回の買い替え、タイヤ交換は年2回のことなので結構ジワジワ支払っているな~という感じになります。
所有すると総合的に…
維持費を計算していくと、普通車と比較して高いのも安いものも同一になるものも存在しますので、恐らくは同等からやや高い金額に落ち着くものと思います。
アルファードの維持費が初期費用を除いて約23万円程度(タイヤ代を除く)でしたので、キャンピングカーでも30万円を見ておけば十分かと思います。
そこに初期費用の1,000万円をどう按分して考えるか、となりますね。
また、車両代を一括で支払えない場合はローンを組むことになると思いますので、その金利が維持費に加算されることとなります(今なら1,000万円のローンで金利0.9%くらい=年9万円程度でしょうか)。
レンタルキャンピングカーのコスト
キャンピングカーをレンタルする場合、レンタルする期間分の費用だけで済みます。
たとえば、トイファクトリー東京の場合、レンタカー代は次の通りです。
ビルダー直営のキャンピングカーなのでかなり高額な気がします…(^▽^;)
実際には、繁忙期で1日20,000円~30,000円、通常日で1日15,000円~20,000円程度が相場になるでしょうか。
今回の年越しキャンプのレンタカー代は約90,000円(定価ベース、割引前)でした。
1回のキャンプで90,000円と聞くとかなり高額な気もしますが、1,000万円の初期費用を用意しなくて良いことを考えると、決して高すぎないようにも思えます。
(まとめ)所有とレンタル、どっちが良いか?
キャンピングカー旅の自由さを考えると、資金的に問題が無ければ、出かけたくなったときにすぐ出かけられる「所有」が間違いないと思います。
今の僕の生活で、自走式キャンピングカーが600万円台(10年ちょっと前はそんなもん)であったならば、僕も迷わず所有を選択します(*´ω`*)
一方で、動く家でもあるキャンピングカーは買って終わりではなく、定期的に手を入れる必要があります。その意味では、キャンピングカー屋さんが常に最良のコンディションにするためにメンテナンスしてくれ、使いたくなった時だけ使用料を払うレンタルキャンピングカーという選択肢は悪くないと個人的に感じます。
書いているうちに何となく「持ち家か賃貸か議論」に通じるものを感じましたが、キャンピンカーは動く家ですからそうなるのも仕方ないのかなぁと…(^▽^;)
実際のコストとしては、年越し+ゴールデンウィーク+お盆の年3回各5日間の出動を仮定するとレンタカー代は90,000円(定価)×3で27万円と、所有時の年間維持費と変わらないコストで収まります。実際のレンタカー代は割引もありますので、さらに1~2日程度のお出かけを2~3回入れることができます。
確かに気が向いたらすぐに出かけられるメリットは捨てがたいですが、ここ数年は子どもたちの部活もですが、僕自身の予定も全く見えない(予め休むと決めておかない限り、無尽蔵にスケジュールを入れられてしまう)現状にあります。そんなわけで、ちょっと出かける!ということもできなくなっているので、車の維持管理に気を遣わなくて良いレンタカーは個人的にはアリな選択肢だな~と考え、当面はレンタルキャンピングカーで遊んでみようと思っています(´艸`*)