平成30年北海道胆振東部地震の被害に見舞われた方には心からお見舞い申し上げます。
今週だけでも台風21号に今回の地震と、本当に日本はどうなってしまうのだろうか…と心配になりますが、少しずつでも復旧に向けて足を進めていきたいですね。
今日は終日、台風21号の爪痕残る大阪・神戸地区を担当するフィールドのSEさんと、北海道地区を担当するフィールドのSEさんとを交互にひっきりなしに電話していたわけですが、ちょっと驚いたのは全域が停電した北海道でスマホが繋がるのはなんで?という質問でした。
夜になってほっと一息ついたときに、なんであんな質問が来たんだろう?って思ったら、基地局が通信できなくなるという情報が出回っていたんですね(; ・`д・´)
そりゃそんな話がまことしやかに流れてきたら不安になりますよね・・・
基本的に携帯の基地局は電源が必要です。
落雷や電源装置の故障のリスクはあるので、以前は3時間程度の停電に耐えられるようにバッテリーや非常電源の装置を導入していました。
恐らくはこの情報が独り歩きして、早々に基地局の電源が落ちるからスマホの通信ができなくなるなんて話が出回ったのではないかな?と推測しています。
現在はどうなのか?というと、2011年の東日本大震災を受けて、各社の基地局は24時間までの電源喪失に耐えられるような電源プランを目指して基地局の対応を行ってきました。
もちろんすべての基地局が24時間耐えられるようになっているわけではありませんが、多くの人が集まるような箇所ではほとんどが完了していると聞いています。
こうやって記事を書いている今現在でも、通信会社は電力会社さんと連携を密にして、復電の見込みがない地域には発電機や電源車を用意しようと必死に対応しています。
16時には、docomoで初の大ゾーン基地局運用も開始されました。
報道発表資料 : (お知らせ)北海道胆振地方中東部を震源とする地震に伴う、大ゾーン基地局の運用開始について | お知らせ | NTTドコモ
なんとか被害に遭われた方が正しい情報を入手して、不要な心配なく平常の生活に戻ることができればいいなぁ…と田舎のしがないネットワークエンジニアですが願ってやみません(・_・;)