Google Chromeは、Googleが開発した高速で安全、かつカスタマイズ可能なウェブブラウザです。
パソコン・スマートフォン・タブレットでシームレスに利用可能で、また常に最新の機能とセキュリティを提供するため、定期的に自動更新される手間のかからないブラウザです。
一方で、Google Chromeを仕事で活用していると、バージョンアップによって仕事で使っている機能が使えなくなったりもする(カスタマイズ可能なメリットが裏目に出る)ので、自動更新を停止したい場合があります。
今回のアップデートでもまたトラブルが起きまして、調べたところ運用機をリプレースした際にGoogle Chromeの自動更新を停止するのを忘れていたのが原因でした。というわけで、再設定をしつつ、Windows用Google Chromeの自動更新を停止させる方法を残しておこうと思います。
Google Chromeの自動更新を停止させる理由
インターネット上にある情報を日々自動的に収集するために、Google Chrome+Seleniumで自動化しています。
この方法だとGoogle ChromeのバージョンとChromeDriverのバージョンを一致させる必要がありまして、Google Chromeが自動更新でバージョンアップされてしまうと、自動処理が開始できず停止してしまいます。
以前は、プログラム内でChromeDriverの更新をチェックして差し替える処理ができたのですが、いつからかその処理がうまくいかなくなってしまいました(自動的にバージョンを突合せて更新できるやり方あったら教えてくださいm( _ _)m
そこで、Google Chromeの自動更新を停止させ、一定の間隔でGoogle ChromeのバージョンアップとChromeDriverの更新しています。
(方法1)update.exeを無効化する
Google Chromeの自動更新は、インストールフォルダーにある自動更新用のアプリケーション(update.exe)が担います。
このupdate.exeをリネームしておくことで自動更新を停止できます。
Google Chromeの自動更新用アプリケーションは次の2か所に存在します。
・C:\Program Files (x86)\Google\UpdateフォルダーのGoogleUpdate.exe
・C:¥Program Files (x86)¥Google¥GoogleUpdater¥%VERSION%フォルダーのupdater.exe
(方法2)レジストリーで無効化する
Windowsのレジストリにキーを追加することでも自動更新を停止できるようです。
なお、レジストリを編集する際は、誤った操作がシステムに影響を与える可能性があるため、事前にバックアップを取ることをお勧めします。
レジストリエディターを起動し、次のキーに移動します(Updateキーが存在しない場合はキーを作成する)。
>HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Policies\Google\Update
Updateキーの中に「DisableAutoUpdateChecksCheckboxValue」が存在する場合は、値のデーターを「1」に設定します。
※「DisableAutoUpdateChecksCheckboxValue」が存在しない場合は、DWORD((32bit)で新規作成し、値のデータを「1」に設定します。
まとめ
Google Chromeの自動更新を停止させる方法についてご紹介しました。
言うまでもないことですが、セキュリティの観点からは重要な更新を逃さないよう自動更新を行うべきです。
とはいえ、それが仕事に影響する(しかも割り込んでくる)のは問題ですので、仮に自動更新を無効化した場合でも定期的に手動で更新を確認することをお勧めします。
今回の反省(運用危機を入れ替えたときに自動更新の停止処理を漏らした)の再発防止としては、方法2のレジストリファイルを作成しておき再セットアップ時に必ず実行するようにしておきました。
また、Googleもあの手この手で自動更新させようとしてきます。
従来は可能だった無効化の方法が今では採用できなくなっていたりもしますので、今回ご紹介した方法もいつかは使えなくなる可能性がありますので、運用プログラムが適切に動作しているかはちゃんと監視しておいたほうが良さそうです。