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キャンピングカーのサブバッテリー選び。鉛バッテリーvsリチウムバッテリーどちらを選ぶ?

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久しぶりのキャンピングカーライフを前の悩みの一つが「サブバッテリー選び」です。
電気系統の心臓部とも言えるサブバッテリーは、キャンピングカー内で過ごす快適性を大きく左右する重要な装備です。

特に「鉛バッテリー」と「リチウムバッテリー」のどちらにするかは初期コストから長期的な運用まで大きな影響を与えます(;´・ω・)
価格の安い鉛バッテリーにするか、高価だけど高性能なリチウムバッテリーにするか。
両者の特性を改めてまとめて最適な選択をしたいと思います。

 

 

実際に使える容量の差

まず知っておくべき重要な事実はカタログに記載されている定格容量と実際に使える容量には大きな差があるということです。

鉛バッテリーの現実

鉛バッテリーは寿命を維持するために定格容量の約50%程度の使用に留めるのが良いとされています。
実際に容量の50%程度を使用するとバッテリーの電圧が降下するので「留める」というよりはそれ以上使えない状態になってしまいます。

200Ah(100Ah×2)の鉛バッテリーを購入しても、実際に安全に使えるのは約100Ahです。
これ以上深く放電するとバッテリーの劣化が急激に進んで交換サイクルが短くなってしまいます。

リチウムバッテリーの優位性

一方でリン酸鉄リチウムイオンバッテリー(LiFePO4)は、定格容量の80%程度まで安全に使用できます。
同じ200Ahでも約160Ahを使用できます。

鉛バッテリーとの差は約60Ah、これがどれほど大きな違いかというと一般的な車載冷蔵庫(5.7A=68W)だと約10時間分の稼働が得られます。
長期の移動やワーケーションを考えている場合にこの差は決定的となります。

コストパフォーマンスの差

初期コスト

確かに鉛バッテリーは初期コストが安く、100Ahクラスでも2~5万円程度で購入できますので2本買ってツインサブにしても10万円しません。
対するリン酸鉄リチウムイオンバッテリーは数年前までは100Ah×2本または200Ahで10~20万円ほどしましたが、急速に価格差が縮小して100Ahあたり3~4万円に到達しています。
つまり、鉛バッテリーとリチウムバッテリーの差がほとんど生じないのが現状です。

長期的な視点での差

一方で長期的な視点で見ると話は変わってきます。
鉛バッテリーの寿命は一般的に2~3年、どんなに高性能品でも5年程度が限界です。
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↑約5年半でサブバッテリの爆発事故発生(トレーラーの室温めちゃくちゃ高いわ、硫黄臭いわですごいビックリした)

 

一方のリチウムバッテリー(リン酸鉄リチウムイオンバッテリー、LiFePO4)は5年以上、サイクル数で考えると10年近い使用を期待できます。

10年間の総コストで計算すると・・・
鉛バッテリー:6万円×3回交換=18万円
リチウムバッテリー:8万円×2回=16万円
鉛は希望的試算、リチウムは悲観的試算ですが、この差をもってしても長期的にもリチウムバッテリーの方がコストパフォーマンスに優れているケースが多くなります。

重量とスペースの価値

さらにリチウムバッテリーは鉛バッテリーの約1/3の重量です。
200Ahクラスだと鉛バッテリーが約60kgに対しリチウムバッテリーは約20kgで済みます。

この40kgの差はキャンピングカーの燃費や走行性能に直結しますし、コンパクトなサイズによって限られた車内スペースを有効活用できます。

使用スタイル別の最適解

週末キャンパー向け

月に1~2回、週末だけキャンピングカーを使用するなら鉛バッテリーでも十分です。
使用頻度が低いため寿命の短さもそれほど問題になりません。
初期コストを抑えて浮いた予算を他の装備に回すのも賢い選択です(´艸`*)

頻繁利用・長期旅行派向け

月に何度も使用したり長期間の旅を楽しむには、リチウムバッテリーのメリットが大きくなります。
安定した電力供給によってエアコンや電子レンジなどの大型家電も快適に使用できます。
また、リチウムバッテリーは急速充電が可能なため短時間の走行でもバッテリーを効率的に充電できます。

ワーケーション・リモートワーク派向け

パソコンやモニター、Wi-Fiルーターなどを長時間使用するワーケーションでは、リチウムバッテリー一択です。
電圧の安定性が高く、精密機器への悪影響を最小限に抑えられます。

まとめ。最適な選択は?

キャンピングカーのサブバッテリー選びは単純な価格比較だけでは決められません。
とはいえ今回改めてサブバッテリーを調べていて、鉛とリチウム(LiFePO4)とでこれほどまでに価格差が無くなっているのか!と驚きました。
そういう意味では価格差も無く性能差もリチウムの方が高い現状を踏まえると、リチウム一択かな?と思うところです。

一方で、どちらのバッテリーが良いかは、車両の電装システムとの兼ね合いやキャンピングカーライフのスタイル、価値観も合わせて検討する必要があります。
僕の場合はもともと鉛を前提に電装システムが組まれている車両を購入して納車待ちの状態ですので、その時間を使ってもう少し調べてみようと思います(=゚ω゚)ノ

鉛バッテリーがおすすめの方

・初期コストを抑えたい
・使用頻度が月1~2回程度
・大型家電をあまり使わない
・メンテナンスが苦にならない

リチウムバッテリーがおすすめの方

・長期的なコストパフォーマンスを重視
・頻繁に使用する
・エアコンや電子レンジなど大型家電を使いたい
・軽量化・省スペース化を図りたい